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ベトナム語の通訳料金はいくらかかる?通訳会社を選ぶポイントも紹介

インバウンド需要を狙う小売店や飲食店、宿泊施設のみではなく、製造業など他業界でも多言語対応が求められる時代です。従来は世界共通語である英語や母語人口1位の中国語が重視されてきましたが、近年はその他の言語対応も求められつつあります。

日本国内において通訳の需要の増加傾向がみられる言語のひとつが、ベトナム語です。

ここではベトナム語の通訳について、料金相場や通訳会社を選ぶポイントを紹介します。

ベトナム語通訳の需要は高まっている

ベトナムは日本の南西およそ3,800km先に位置しており、フィリピンや台湾よりも遠い国です。しかし近年はビジネスや旅行で日本を訪れるベトナム人が多く、さまざまな場面でベトナム語による対応を求められています。

また、「在日ベトナム人」と「日本企業によるベトナム進出」が増加傾向にあることから、インバウンドとは無関係な業界・企業においても言語対応が欠かせません。

増加する在日ベトナム人

在日ベトナム人の数は、2019年時点で411,968人を記録しています。[1]

大半は技能実習生として在留しており、最長5年の期間内で母国では修得困難な専門的知識や技術を学ぶことが目的です。技能実習生は企業が独自に現地法人や取引先企業を通じて募集するほか、事業協同組合や商工会など非営利団体が代表となって募集し、各実習先へ割り振られます。

そのため、実習先企業はベトナム人への会社説明会やコミュニケーション・指導のために通訳を利用する場合があります。

ベトナムへ進出する日本企業の増加

上記のような日本国内で在日ベトナム人を対象としたケースだけではなく、ベトナム現地での通訳の需要も高まっています。労働者の質が高く人件費を安く抑えることのできる点が注目され、近年は日本企業によるベトナム進出が活発です。

従来は近隣諸国のみに支社や生産ラインを構えていた各企業も、リスク分散目的でベトナムに第二第三の拠点を設けています。

海外に支社や生産ラインを立ち上げるためには、現地での商談や土地探し、従業員募集や教育など多くの場面で文化に関する知識と言語能力が求められます。ベトナム企業とのスムーズなやり取りを行うために、現地視察の際は通訳を利用する企業の担当者は少なくありません。

ベトナム語通訳の料金相場

通訳と一口にいっても、需要が生じる場面は多岐に渡ります。たとえば繊維工場を現地で立ち上げたい場合は布製品や染料など専門的な知識とボキャブラリーが求められるため、旅行者向けの通訳では力不足でしょう。

用途や専門性の高さによって通訳の種類はもちろん、通訳者のレベルも異なります。さらに現場の状況や通訳内容によっても料金が変動する場合があるため、事前見積もりをしておくと安心です。

これからベトナム語通訳の場面・種類ごとの料金相場を紹介します。

高度ビジネス通訳(同時通訳)

ビジネスにおいて、スピーディーかつ正確なコミュニケーションは欠かせません。外国人と日本語以外の言語でやり取りを行うのであれば、通訳の質が商談結果を左右することもあるでしょう。

高度ビジネス通訳は、業界専門用語にも明るく流暢な会話ができるレベルが求められる重要なシーンに最適のサービスです。

料金相場は、以下のとおりです。

・半日:約66,000円~
・1日:約102,000円~

同時通訳の場合、一方の言語を聞きながらリアルタイムで通訳を行ってくれます。依頼者はレシーバーなどの機械を介して通訳された音声を聞きます。日常会話とは異なるレベルが求められるため、やや高い料金設定です。

高度ビジネス通訳(ウィスパリング)

高度ビジネス通訳は、同時通訳のほかにウィスパリングでサービスを提供する通訳者もいます。通訳するスピード自体は同時通訳と大差なく、大きく異なる点は対象者の耳元でウィスパリング(ささやく)方法で通訳することです。

同時通訳のようにマイクやレシーバーを介さないため、テンポよく会話できます。料金相場は、以下のとおりです。

・半日:約46,000円~
・1日:約70,000円~

少人数の対話を想定しており、基本的にはマイクなどを使用しませんが、聞き手の人数によっては簡易的な機械を用いることもあります。

一般ビジネス通訳(逐次通訳)

一般ビジネス通訳は、会議やセミナー、企業視察などディープな専門知識を求めないビジネスシーンに最適です。日常会話では使用しないような基本的なビジネス用語は身に付けているため、簡単なやり取りであれば問題なく利用できます。

逐次通訳の場合、一方の言語をある程度聞き取ってから通訳を行います。料金相場は以下のとおりです。

・半日:約33,000円~
・1日:約45,000円~

「相手が話す・通訳を聞く・続きを相手が話す・通訳を聞く」という流れを繰り返すため、テンポの良い会話は困難です。

ただしある程度の内容を聞き取った後に翻訳することで、誤訳のリスクが軽減されるメリットもあります。

観光・アテンド

社員旅行や簡単な視察程度であれば、観光・アテンド向けの通訳も活用できるでしょう。観光スポットを案内しながら通訳を行ってくれるサービスです。

ビジネスシーンで利用するほどのレベルは求められないことから、料金相場は以下のとおり比較的安価です。

・半日:約20,000円~
・1日:約35,000円~

ベトナムはバイク社会のイメージが強い国ですが、タクシーやバス、列車による移動も容易です。視察のように少人数での移動は、通訳者に同行してもらうと乗り間違いやマナー違反などのトラブル防止としても心強いでしょう。

現地までの交通費、宿泊費など

通訳はインターネットや電話を利用して遠隔地でもサービスを受けられるオンライン型と、通訳者に現地まで来てもらう派遣型の2種類に分かれます。

派遣型の通訳を依頼する場合は、基本料金の他に現地までの交通費や滞在費も支払う必要があります。オンライン型サービスでは、これらの費用は加算されません。

コスト面を重視するのであれば、目的地の近隣に拠点を持つ派遣型もしくはシンプルな料金内訳で利用できるオンライン型の利用がおすすめです。

失敗しない通訳会社選びのポイント

サービスを提供する通訳会社ごとに、対応できるレベルや専門性、料金は異なります。具体的な内容を確認せずに依頼すると、当日まったく活用できない可能性もあるため、慎重に依頼先を決めなくてはなりません。

最後に、通訳会社選びで失敗しないためのポイントを2点紹介します。

地域によって方言や独特の言い回しがある

日本語に方言があるように、ベトナム語にも地域ごとの方言があります。大きく分けても北部・中部・南部それぞれ異なるため、事前に訪問先や取引先の担当者など通訳を介してやり取りする相手の出身地を確認しておきましょう。

通訳会社を選ぶときは、専門用語への対応力に加えて方言の違いにも対応できるところを選ぶことが失敗を避けるコツです。該当地域のベトナム語を通訳できる人が在籍しているか、依頼を検討している会社にもあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

専門分野の知識があるか

ビジネスで通訳を要する場面は、多くが専門的な話題を含むものです。製品・事業の説明や商品規格の共有、法規などは日常会話レベルの通訳者では対応しきれない可能性があります。

単純にビジネス通訳を探すのではなく、用途や業界に求められる専門知識を有している通訳者によるサービスが受けられる通訳会社を探しましょう。

ただし、業界や専門用語に詳しいからといってすべての専門用語や最新知識に対応できるとは限りません。依頼するときは取引先との大切なやり取りに齟齬やトラブルが生じないよう、事前に資料を渡したり打ち合わせを行ったりと対策を取ることも必要です。

クラウド通訳ではスマホやタブレットで通訳者を呼び出し、テレビ電話で会話をすることができます。画面を映しながら会話ができるので、伝えたいことが伝わりやすいです。また、続けやすい低価格設定となっています。

ショッピングや観光案内から病院や不動産まで、幅広い企業でご利用いただくことが可能です。

まとめ

近年は日本企業のベトナム進出が活発化したり、技能実習生として訪日するベトナム人が増えたりしていることから、英語以外の言語対応も求められています。現地で交渉するほか、日本で活躍する研修生とスムーズなコミュニケーションを取るために、ベトナム語での対応を検討している企業は少なくないでしょう。

必要に応じて迅速な言語対応を行う方法のひとつが、外部の通訳会社に依頼することです。高い専門性を有する通訳者が在籍するところに依頼すれば、ビジネスシーンでもやり取りで困る心配はありません。

▼出典
1. 出入国在留管理庁「在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表」

(上記掲載の内容は、掲載日時点のものです。あらかじめご了承ください。)