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【ビジネス編】よく使う中国語のフレーズ集

いまや中国はアメリカに次いで世界第2位のGDPを誇る経済大国です。今後もさらなる成長が見込まれており、日本企業のビジネス相手としても重要な立ち位置にいます。

小学校からの英語授業を取り入れている中国人相手には、英語での商談も難しくはないでしょう。しかし、より踏み込んだ商談を行いたいのであれば、中国語の使用をおすすめします。

中国人や現地企業とのビジネスをさらに進めやすくするための第一歩として、ここではビジネスで使うことの多い中国語フレーズをご紹介します。

【中国語のビジネス会話その1】基本的なフレーズ

世界の共通言語としてあげられるのは英語ですが、実は日常的に利用している人口はさほど多くありません。純粋な母語、つまり日常会話の言語として世界で最も利用されている言語は、中国語です。文部科学省によると、世界の言語別使用人口において、英語が約5億1400万人であるのに対し、中国語は約10億7500万人とされています。[1]

中国人や中国の企業と取引を行うのであれば、簡単なフレーズを修得しておきましょう。ビジネスの成功を左右する要素のひとつは第一印象です。簡単なフレーズであっても中国語を取り入れることにより、「自分たちに歩み寄ろうとしている」と相手に好印象を持ってもらえる可能性が高くなります。

まずは日常生活で利用できる基本のフレーズを、挨拶・自己紹介・お礼や労いの3種類にわけてご紹介します。

挨拶のフレーズ

まずはさまざまな場面で使用する挨拶に関するフレーズです。テレビ会議や電話はもちろん、現地で直接会うときも利用できるうえ、短いため簡単に覚えられます。

・こんにちは
你好。
(二イハオ)

基本の挨拶です。多くの方が「你好(ニイハオ)」の単語は知っているでしょう。しかしビジネスで使用する場合は、ニイハオのままでは今一歩といったところです。ビジネスシーンでは、より丁寧な言い方の「您好(ニンハオ)」を使用します。字も音も似ていますが、上手に使いわけることで好印象につながります。

・初めまして
初次见面。
(チュチジエンメン)

漢字をそのまま訳すと「初めて会います」になることから、初めましての挨拶として使用されます。プライベートで初めて人と会うときにも利用できるフレーズです。

・お会いできて光栄です
很荣幸见到您。
(ヘンロンシンジェンダオニン)

こちらも漢字のままに訳すと「あなたを認識する(知る)ことができて嬉しいです」となるため、英語でいうNice to meet youの意味で使用されています。

・よろしくお願いいたします
请多关照。
(チンドゴアンジョウ)

漢字を直訳すると「私にたくさんの関心をはらってください」となり、「よろしくお願いいたします」の意味で使用できます。頭文字に「请」がつく場合は、上記に限らずお願いごとをするフレーズです。

・よろしくご指導のほどお願いいたします
请多多指教。
(チンドドジジョウ)

日本では目上の相手に自己紹介をするときなどに使用される、おなじみのフレーズです。中国でも同様のシーンで取り入れることができます。前述した「よろしくお願いいたします」でも十分意味は通じるため、無理に組み合わせる必要はありません。

・ご無沙汰しております
好久不见。
(ハオジュブジェン)

日本でも会ったことのある相手に対しての挨拶は「ご無沙汰しております」と言います。中国では上記のフレーズが同じニュアンスです。

自己紹介のときに使うフレーズ

簡単な挨拶を交わした後は、互いについて知るために自己紹介を行いましょう。挨拶に慣れた方は、前述した「初めまして」など一部のフレーズと組み合わせてはいかがでしょうか。

ビジネス向けのため所属する企業や立場に関する内容も含んでいますが、そのほかのフレーズはプライベートでも使用できます。

・私は〇〇会社の〇〇(名前)です
我是〇〇公司的〇〇。
(ウォシ〇〇ゴンシダ〇〇)

他社と間違われることがないよう、企業名もはっきりと伝えなくてはなりません。名前を伝えるときは、今後の付き合いも視野に入れて「どのような漢字を書くのか」も含めて自己紹介できると良いでしょう。

・これは私の名刺です
这是我的名片。
(ジェシウォデミンピアン)

名刺は名前の漢字を伝えるツールとしても役立ちます。「私は○〇会社の○○です」と名乗るとき、名刺に印刷された名前を一文字ずつ指さして自己紹介すると、どのような漢字を書くのか容易に理解してもらえるでしょう。

また、あえて言葉にすることで、相手に名刺を出してもらえるよう言外に促すこともできます。

・私の担当は〇〇(担当業務)です
我负责〇〇业务。
(ウォフゼ〇〇イェウ)

ビジネスにおいて重要な連絡事項のひとつが、担当業務です。テレビ会議のシーンなど複数名が顔合わせする場面では、企業名や個人名とともに担当する業務についても説明しておきましょう。

・私は〇〇(地名)から来ました
我来自〇〇。
(ウォライジ〇〇)

本社のほかに支店や支社がある場合は、どこから来たのか地名を加えることも個人を覚えてもらうコツです。

・私の趣味は〇〇です
我的爱好是〇〇。
(ウォデアイハオシ〇〇)

取引先と私的に親しくなるケースは、世界共通で起こり得ることです。思い切って趣味を話してみると、共通の話題で盛り上がれるかもしれません。

・こちらの方は〇〇さんです
这位是〇〇。
(ジェウイシ〇〇)

同行者や同席者がいるときは、代表者が紹介しましょう。上司など役職のある人物を紹介するときは、名前の前に役職をつけることもできます。

お礼や労いのフレーズ

取引先に対して、貴重な時間を割いてもらったことや商談のチャンスをもらったことに対する感謝を述べることもマナーのうちです。また、親しくなった相手や海外支社の現地スタッフと接するときのために、労う言葉も覚えておくと活用の幅が広がります。

・このような機会をいただき感謝しております
感谢给我这个机会。
(ガンシエゲウォジェゲジフェ)

商談を始めるときだけでなく、テレビ会議の冒頭でも活用できるフレーズです。初めましての挨拶や名刺交換の言葉とあわせて覚えておきましょう。

・ご足労いただきありがとうございました
感谢您远道前来。
(ガンシェニンユアンダオチアンライ)

自社や指定した場所まで足を運んでもらった場合、わざわざ来てもらったことに対するお礼の言葉も必要です。「麻烦」はほかにも「お手数をおかけしました」や「すみませんが(何か用事を頼むときなど)」の意味で使用できます。

・お疲れさまです
辛苦了。
(シンクラ)

取引先や同僚など、幅広く使用できる労いの言葉です。気持ちを一層こめたいときは、同じフレーズを繰り返しいうことで伝わります。

【中国語のビジネス会話その2】業務にまつわるフレーズ

海外企業と取引を行う場合、現地を直接訪ねる方法のほかにテレビ会議や電話でやり取りをすることもあるでしょう。簡単な挨拶とともに、以下にあげる業務関連のフレーズも覚えておくと便利です。

会議・商談で使うフレーズ

テレビ会議はもちろん、実際に顔を合わせて行う会議や商談でも利用できるフレーズです。

・会議を始めましょう
开始开会吧!
(カイシカイフィバ)

メンバーが揃ったことの確認や会議を始める合図として使用します。

・今日の目的は〇〇
今天的目的是〇〇。
(ジェテンデムディシ〇〇)

何について話し合うか、まずはテーマや目的を明確にしましょう。「今天」が今日をさし、昨日は「昨天」、明日は「明天」と書きます。

・どうぞお座りください
请坐。
(チンゾウ)

「请」がつきますが、お願いや依頼のニュアンスはありません。着席やお茶など、相手に何かを勧めるときにも頭文字に「请」がつきます。

・今日の会議はここまでにしたいと思います
今天的会议就到这里吧。
(ジンテンデフィイジュウダオジェリバ)

会議を切り上げるときや、テレビ会議を終えるときに使用します。

・商談がうまくいくことを願っております
希望我们的洽谈能够顺利。
(シワンウォメンデチャタンネンゴウシュンリ)

色よい返事を期待していることを伝えたいのであれば、こちらのフレーズが最適です。商談の冒頭で使用することで、今回の商談に挑む強い気持ちを相手に伝えられます。

電話で使うフレーズ

中国人や中国企業との取引が活発な場合は、電話の応対にも中国語フレーズを取り入れてはいかがでしょうか。英語で対応するよりも親しみを持ってもらえます。

・お電話ありがとうございます。〇〇会社でございます
感谢来电、这里是〇〇公司。
(ガンシェーライデン、ジェリシ〇〇ゴンシ)

日本語での受け答えと同じく、最初の対応として使用するフレーズです。中国企業に電話をかけた場合、「お電話ありがとうございます」を省略して簡単な挨拶と社名のみ答えるところもあります。

・こちらは〇〇(会社名)でしょうか?
这是〇〇公司吗?
(ジェシ〇〇ゴンシマ)

架電するときは、間違った相手に電話をかけていないかを確認しましょう。相手の着信時の挨拶が早口で聞き取りにくかったときも、確認の意味で使用できます。

・お世話になります。私は〇〇(会社名)の〇〇(名前)と申します
承蒙关照。我是〇〇公司的〇〇。
(チェンメングアンジョウ。ウォシ〇〇ゴンシダ〇〇)

お世話になります、という挨拶は日本特有のものです。そのため、中国語の場合は上記のとおり簡単な挨拶となります。

・〇〇様はいらっしゃいますか?
〇〇先生(女士)在吗
(〇〇シアンセン(リュシ)ザイマ)

電話口の相手が担当者ではなかったときは、話したい相手に引き継いでもらわなくてはなりません。「〇〇様を呼んでもらえますか」という意味で、応用すると緊急時にタクシーや救急車を呼んでもらうときのフレーズとしても使用できます。

・申し訳ございません。あいにく〇〇は不在です
实在抱歉、不在。
(シザイバオチャン、ブザイ。)

謝罪するときのフレーズとして「对不起」や「不好意思」を知っている方も多いのではないでしょうか。ビジネスシーンでは、一層丁寧なニュアンスを含んでいる上記のフレーズがおすすめです。

まとめ

海外企業や現地スタッフとやり取りを行うときは、簡単な挨拶程度であってもできる限り現地の言語を取り入れてみることをおすすめします。

自国の言葉を一生懸命に取り入れようと努力する姿勢を見せられると、良い第一印象を抱くのは世界共通です。ビジネスも良い方向に進むでしょう。

ここでご紹介している中国語のフレーズはビジネスシーンを想定していますが、一部は日常生活においても利用できるものです。ぜひ積極的に取り入れて、現地での買い物やレジャーなど、プライベートでも役立ててみてください。

▼出典
1. 文部科学省「(2)世界の言語別使用人口」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1379958.htm

(上記掲載の内容は、掲載日時点のものです。あらかじめご了承ください。)