ビジネスシーンでオンライン翻訳ツールは役立つ?おすすめツールの紹介

国外の企業と取引する際に課題となるのがコミュニケーションです。英語が話せる人材をすぐに確保することが難しい場合、オンライン翻訳ツールの導入を検討している経営者もいるのではないでしょうか。

オンライン翻訳ツールを導入する際に疑問となるのは、本当にビジネスに活用できるのかという点です。そこで今回は、オンライン翻訳の仕組みやツールを利用するメリット・デメリットについて解説します。

オンライン翻訳の仕組み

オンライン翻訳ツールとは、ブラウザー上で翻訳ができるウェブ上のツールであり、基本的にルールベース型と統計ベース型の二種類です。最近では、どちらか一方を使うというよりも、オンライン翻訳のほとんどは両方の要素を取り入れています。それぞれの特徴について理解しておきましょう。

ルールベース型

ルールベース型は、多くのオンライン翻訳で用いられており、機械翻訳の中で比較的歴史が長い翻訳方法です。文法と辞書を照合させながら訳文を作成していくので、直訳タイプの翻訳方法となります。

ルールベース型の機械翻訳を作る際には、まず、それぞれの言語の文法をどう組み合わせていくかのベースとなるルールを機械に教えていくのが最初の段階です。

次に、「コーパス」と呼ばれる辞書のような言語データベースを機械に登録し、原文に対応する単語を辞書から引っ張り出して、文の中に当てはめていくという作業が行われます。

なので、この翻訳方法は文章内の単語や文法を切り分けてから、訳する言語で文法と単語をデータベースから持ってきて再構築していくという方法です。

文法がシンプルだったり、ルールベース型の中の文法の組み合わせと同じであったりすれば、ルールベース型の機械翻訳でも正しく翻訳することができます。

統計ベース型

ルールベース型が文法と辞書を切り分けてから翻訳するのに対し、統計ベース型は文書や段落をひとつのブロックとして、訳文のデータベースを作っていくという方法です。

ルールベース型でも「コーパス」が用いられていますが、統計ベース型では、対訳コーパス(パラレルコーパス)が活用されています。対訳コーパスでは、文章レベルでの原文と対応する訳文がデータベースに教え込まれていくため、精度の高い翻訳が可能です。

ただ、すべての文章に対応する訳文を教え込むということはできないので、ベースとなる文章の言語と訳文を参照して翻訳する方法も機械に学習させます。

対訳コーパスに文章レベルの原文と訳語のデータが充実していればいるほど、統計ベース型を使ったほうが自然な翻訳、精度の高い翻訳になるものです。

文章レベルで翻訳することで、慣用句なども正確に翻訳されますし、その言語独特の言い回し、ニュアンスもきちんと伝わる翻訳が可能となります。

オンライン翻訳ツールを利用するメリット

オンライン翻訳をビジネスに取り入れるかどうか判断する助けとなるのが、オンライン翻訳ツールのメリットとデメリットについて知っておくことです。まずはメリットについて解説します。

手軽に誰でも使用することができる

オンライン翻訳ツールは、基本的に事前登録などが不要なものが多いです。利用するために登録手続きが必要だと面倒に感じるものですが、そのような手間がかからないため、誰でも手軽に使用することができるというメリットがあります。

また、インターネットを介した翻訳を無料で利用することができるので、翻訳にかかるコストを抑えることも可能です。翻訳会社に依頼すると数万円以上かかるような翻訳作業を無料でやってくれるのは、オンライン翻訳ツールの大きなメリットのひとつといえるでしょう。

翻訳のために必要となるコストをできるだけ抑えたいという場合には、オンライン翻訳ツールを利用すると費用を抑えつつニーズを満たすことができます。

ツールによるものの、オンライン翻訳ツールは多言語対応しているものが多くあります。英語圏の国だけでなく、アジアやヨーロッパなどさまざまな国々との取引をする際にも役立つのも特徴です。

スピーディーに翻訳してくれる

オンライン翻訳ツールのほかのメリットとして、スピーディーな翻訳が可能という点も挙げられます。翻訳家に翻訳を依頼する場合は、1日に翻訳できる量が限られていますし、渡した原稿を瞬時に翻訳してもらうというのは難しいものです。

しかし、オンライン翻訳ツールの場合は、スマートフォンやパソコン、タブレットなど、インターネット機器があれば、翻訳したい内容を素早く訳してくれます。知りたい内容がすぐに理解できるので、待たずにスムーズなやり取りが可能です。

オンライン翻訳ツールを利用するデメリット

オンライン翻訳ツールをビジネスシーンで利用することには、デメリットもあります。

誤訳の可能性が潜んでいる

いくらスピーディーに翻訳してくれるといっても、あくまで機械による翻訳のため誤訳の可能性があります。

そのため、ビジネスシーンでの大事な取引をオンライン翻訳ツールでの翻訳に任せてしまうと、取引先との間で誤解が生じるということも起こり得るでしょう。翻訳の正確さという点においては、プロの翻訳家には劣ります。

また、機械翻訳ではニュアンスまでくみ取ることはできません。話の前後の流れなどを考慮に入れた翻訳ができないので、オンライン翻訳ツールを使った翻訳では相手の真意が分からないということもあるでしょう。

通常、会話をする際は、声の調子などから相手の感情もくみ取るものですが、オンライン翻訳ツールではそれもできません。そのため、オンライン翻訳ツールを介したコミュニケーションでは、相手との温度差が生じることもあります。

心理面までは翻訳しきれない

オンライン翻訳ツールを利用する別のデメリットとして、相手の心理面までは翻訳しきれないという点も挙げられます。翻訳者による翻訳では、心理面を考慮に入れた翻訳が可能ですが、機械翻訳ではそれができません。

もちろん、話す側が機械翻訳に配慮したやり取りをするようにすれば、オンライン翻訳ツールを利用することに大きな問題は生じないでしょう。しかしビジネスシーンでは、そういった配慮まで相手に求めることはできないものです。

そのため、機械翻訳においては相手の伝えたいことが正確に翻訳されないということはしばしば生じます。

また、同じ意味のことを伝える場合でも、人によって使用する言葉のチョイスは異なります。よって、同じ意味のことを伝えているのに、機械翻訳では用いた言葉によって違う風に翻訳されてしまうこともあるのです。

このように機械翻訳はあくまでひとつの“ツール”であるため、細かなニュアンスをくみ取ったり、心理面を考慮したりといったことができません。

まとめ

オンライン翻訳ツールを利用するメリット・デメリットから、ビジネスシーンでオンライン翻訳ツールが役立つかどうかを紹介してきました。

オンライン翻訳ツールには、手軽に利用できる、スピーディーな翻訳が可能であるなどのメリットがありますが、誤訳の可能性があるなどのデメリットもあります。ビジネスシーンでは、どこまでの精度を求めているのかなども検討しつつ、オンライン翻訳ツールを選ぶようにしましょう。

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(上記掲載の内容は、掲載日時点のものです。あらかじめご了承ください。)

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