公開日:

最終更新日:

間違いなく翻訳するためのコツとは?日本語と英語の違いを理解

外国人のお客さんを相手にスムーズな対応をするためには、コミュニケーション力の向上が欠かせません。翻訳をうまく使って、外国人のお客さんに対応するためにはどうすれば良いかと頭を悩ましている経営者の方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、上手に翻訳するためのコツを紹介します。翻訳のコツが掴めると、外国人のお客さんと積極的にコミュニケーションがとれるようになるでしょう。また、来店時だけではなくメールやチャットなど遠隔で英語が必要になるときにも役立てることができます。

翻訳のコツ①文章をシンプルにする

外国人とコミュニケーションを上手に取るためのコツは、伝えたい文章をシンプルにすることです。文章がシンプルであればあるほど、外国人に伝えたい意図がはっきりと伝わるようになります。

最近では、無料の翻訳ツールでも精度が上がってきているといわれています。とはいえ、長かったり、複雑だったりする文章をそのまま翻訳しようとすると、伝わりにくい英文になってしまいます。

文章をシンプルにするひとつの方法は、不必要な情報は入れずに一文をできるだけ短くすることです。長い文章や複雑な文章は、分けられる箇所を探して、2文や3文に分けるようにしてみてください。

長い文章には「~ですが、~」「~ますし、~」といった箇所があります。そこで一度文章を区切って短いシンプルな文章にすれば、英語に翻訳したときに伝わりやすくなるでしょう。

翻訳のコツ②日本特有の言葉や文章に注意

翻訳するときには、日本特有の言葉や文章になっていないか注意しながら文章を作るようにしましょう。

普段使っている言葉の中には、英語に翻訳することが難しい言葉もあるものです。注意すべき点をひとつずつ紹介していきます。

主語がないときは加える

日本語と英語の大きな違いのひとつに、日本語では主語が省略されることが多いという点があります。そのため、主語を付けずに日本語の文章を英語に訳そうとすると、不正確な翻訳になってしまいがちです。

例えば、AさんがBさんに「昨日は、仕事をしましたか?」と話しかけたとします。本来なら必要な「あなたは」とか「Bさんは」という主語が抜けていますが、違和感を持つ人はほとんどいないでしょう。

しかし、英語の場合は、基本的に「主語+動詞」で文が組み立てられています。なので、「昨日は、仕事をしましたか?」という文は、英文にするとDid you work yesterday?(ディ ジュー ワーク イエスタディ?)と主語が含まれた文にならなければなりません。

「昨日は、仕事をしましたか?」といったシンプルな文であれば、主語がなくても翻訳ツールが文章の流れを読み取って正確な主語を当てはめてくれるでしょう。

しかし、長い文になっている場合には、主語がないと不正確な翻訳になってしまい、訳された英文を読んでいる外国人は内容を理解することができない可能性があります。

以上のことから、日本語から英語に翻訳するときに、主語をきちんと加えておくことが、間違いなく翻訳するためのコツとなります。

述語がわかるように

英語が基本的に「主語+動詞」で文が組み立てられているのに対し、日本語は「主語+述語」で文が組み立てられています。

翻訳ツールでは、日本語の基本文型である「主語+述語」を、「主語+動詞」の文型の英語に翻訳しますので、翻訳する際には述語が分かるようにすることは大切です。

述語というのは、「~です」「~ます」といったもののことです。翻訳ツールは、日本語には述語があるものと認識していますので、述語をきちんと入れて翻訳すると、正確に翻訳されやすくなり、外国人に伝わりやすい文章になります。

しかし、述語がない状態で翻訳すると、正確に翻訳されない可能性も否定できません。

なので、もともとの日本語の文に述語がない場合は、適切な述語を加えてから翻訳するようにしてみましょう。述語を残したり、ないときには加えたりするということも、伝わりやすい翻訳をするためのコツのひとつです。

わかりにくい言葉は別の言葉に

翻訳ツールを使って訳したときに、意味ははっきりわからないものの、これでは本来の意味がきっと伝わらないだろうと思えるものを見かけることもあることでしょう。

例えば、「社会人として働き始める」という文を翻訳ツールで訳すと、Start working as a member of society(スタート ワーキング アズ ア メンバー オブ ソサエティー)となります。

社会人という言葉が、a member of society(ア メンバー オブ ソサエティー)と翻訳されているのです。これだと、社会のメンバーの一員といった意味合いになってしまい、本来意図する意味合いを伝えることができていません。

社会人という言葉に限らず、正しく意味合いが通じにくい言葉がありますので、翻訳する際には英語で意味が伝わりやすそうな言葉に言い換えるようにすると良いでしょう。

例えば、社会人であればビジネスマン、営業マン、事務員など、職種に言い換えたほうが、意味合いがはっきりと伝わりやすくなります。

また、複数の意味を持つ単語も言い換えたほうが、誤解が生じてしまうのを避けることができるでしょう。

例えば、起きるという言葉は、朝ベッドから起きるときに使えますが、事件が起きるときにも使うことができます。このような複数の意味合いを持つ単語は、朝ベッドから起床する、事件が発生するといったように、よりはっきりした言葉に言い換えるようにするのがおすすめです。

新語や造語、略語なども別の言葉に言い換えるほうが良いです。新語や造語、略語は外国人にとっては馴染みがないため、その言葉を使われても理解することはできないでしょう。

最後に、外国人にとってわかりにくい日本語に比喩があります。比喩には「私の彼女の笑顔は天使のようだ」といった直喩や「恋は盲目だ」といった隠喩があります。

直喩は、翻訳ツールでも正確に訳することができるかもしれませんが、隠喩の場合は、意味合いが通じなくなってしまう可能性が高いでしょう。

外国人と英語でコミュニケーションを取るためには、ほかの意味にとることができないようなはっきりとした表現を使うことを心掛けるようにしてください。

擬音語

日本語は、英語と比べて擬音語を使うことが多いといわれています。擬音語とは、自然界の音や物音を表すもので、例としては「雨がざあざあと降る」「ゴロゴロと雷の音が鳴る」「バターンと扉が閉まる」といったものがあります。

擬音語を使うと、その場の情景などを伝えやすいと感じますが、英語を話す外国人は文章の中に擬音語を入れ込むという文化ではないので、逆に意図は伝わりにくくなります。

擬音語は使わないようにして、擬音語で伝えたい内容を文章にすることで、本来の意図を伝えることができるでしょう。

翻訳のコツ③日本と英語の表現の違いに注意

日本語と英語とでは文法が違うだけでなく、表現の違いもあります。表現の違いがあるということを覚えておくと、日本語の文章を英語に翻訳するときに役立ちます。

例えば、日本では鳥は鳴くと表現しますが、英語では鳥は歌うと表現します。翻訳ツールを使って「鳥が鳴いている」と翻訳すると、The bird is crying(ザ バード イズ クライング)となります。

これだと、「鳥が泣いている」という内容になってしまうので、「鳥が歌っている」といいたいのだということを理解してもらうまでに時間がかかるでしょう。

別の例として、電話番号を教えてもらう際の表現があります。日本では、電話番号を教えてくださいといいますが、英語では、電話番号をいただくという表現が使われます。

「電話番号を教えてください」を直訳すると、Please teach me your phone number(プリーズ ティーチ ミー ユア フォン ナンバー)となり、変な英文になってしまうので注意しましょう。

英語のteachは、学校で先生から学ぶときなどに使うもので、電話番号などをteachしてもらうことはないからです。正しくは、Please tell me the phone number(プリーズ テル ミー ユア フォン ナンバー)となります。

このように、日本語と英語の表現が異なるということを覚えておかないと、変な英文を使ってしまうこともあるという点を忘れないようにしましょう。

また、日本語でよく使う「いただきます」や「お疲れ様」といった表現は、英語にはありません。「いただきます」は、翻訳ツールを使うとI will(アイ ウィル)となってしまうので、伝えたい意図は相手に通じないという点も覚えておいてください。

まとめ

今回は、外国人のお客さんに対応するために翻訳をうまく使うコツについて紹介してきました。翻訳のコツは、文章をシンプルにすること、日本特有の言葉や文章に注意すること、そして、日本語と英語の表現の違いに注意することです。

機械翻訳を使う場合には、翻訳する日本語の文章をかなり考えなければ、きちんと伝えたいことを意図通りに伝えることが難しいという点も忘れないようにしましょう。

関連記事:
・【通訳・翻訳】ビジネス利用する前に理解しておきたい注意点とは?

(上記掲載の内容は、掲載日時点のものです。あらかじめご了承ください。)