外国人への服薬指導はどうすれば良い?問題点や会話の例

在日外国人は増えており、調剤薬局などを利用する人も多くいます。そこで課題となるのが服薬指導です。日本語がほとんど話せない外国人相手だと、どう対応したら良いのかと頭を悩ませる方も少なくありません。

そこで今回は、外国人への服薬指導をどうすれば良いのか具体的に解説していきます。服薬指導時に使える英会話の例も紹介しますので、参考にしてみてください。

外国人への服薬指導の問題

薬を渡す際は、薬を正しく服用してもらうために、服薬指導が必要となります。しかし、日本語があまり理解できない外国人相手に服薬指導をするのは簡単なことではありません。

外国人への服薬指導の難しさ

服薬指導には、薬の服用時間、服用回数、服用量といった基本的なことだけでなく、飲み合わせの注意点、薬の保管方法、副作用なども伝えることが含まれます。

薬の種類によっては、日本人相手でも服薬指導は難しくなることがあるので、日本語が通じない外国人相手となるともっと難しく感じるものです。

さらに、服薬指導の際に使う英語は専門性が高いので、英語が多少できる人でも、外国人相手に服薬指導をするとなると、どう対応したら良いか困ることもあるでしょう。

とはいえ、服薬指導をする側の薬剤師が外国人を相手にすることに、戸惑った様子を見せていると、薬を買いに来た外国人も不安になってしまいます。

また、外国で体調を崩して辛い状態の中で薬を購入しに来たのに、薬剤師の言っていることが分からないとなると、どうしたら良いかと困ってしまうことでしょう。

まずは不安を和らげることが大切

薬局に来る外国人は、外国で体調を崩してしまったことで不安を抱えていますし、コミュニケーションが取れるだろうかと心配しています。

なので、外国人が薬局に来たら、日本語でも英語でも良いので、笑顔であいさつをして相手の不安を和らげるようにしましょう。笑顔で対応してもらうだけでも、安心感が得られるからです。

次に、日本語もしくは英語で、話せる言語の確認をします。「英語を話せますか」と聞けば、英語を話せる人はYes.と答えてくれますし、英語が話せない人は話せる言語を教えてくれるでしょう。

そして、薬局に来た目的を確認します。その外国人本人が薬を探しているのか、友達のために薬を買いに来たのかなど確認すると良いでしょう。

「外国語が話せない」とパニックになるのではなく、落ち着いて表情や様子を観察しながら、どんな薬が必要なのかを推測するようにしてください。

会話だと聞き取れない場合でも、書いてもらうと理解できるという場合も多々ありますので、会話する際には筆記用具を用意しておくようにおすすめします。

服薬指導時に使える英会話例

少しでも英語を話すことができれば、外国人が来たときも慌てずに対応することができます。

薬局に来た外国人に服薬指導する際に使える英会話例を紹介しますので、少しずつ覚えるようにしてみてください。

病状の確認

症状を確認するときに使える英文です。

・どんな症状ですか? 
What are the symptoms?(ワッツ アー ザ シンプトムス)

・いつから症状が出ましたか?
When did the symptoms start?(ウェン ディドザ シンプトムス スタート)

・熱は何度ですか?
How high is your fever?(ハゥ ハイ イズ ユア フィーバー)

・持病はありますか?
Do you have any pre-existing conditions? (ドゥ ユー ハブ エニー プレエグジスティング コンデションズ)

具体的な症状

外国人が薬局に来て薬を探しているときには、自分の症状について以下のような言葉を使って説明することがあります。

・熱があります
I have fever(アイ ハブ フィーバー)

・寒気がします
I am feeling cold.(アイ アム フィーリング コールド)

・鼻水が出ます
I have a runny nose.(アイ ハブァ ラーニ ノーズ)

・足が痛いです
I have pain in my foot.(アイ ハブ ペイン イン マイ フット)

外国人が話す英語をすべて理解できないとしても、症状を表す単語を知っておくと、どんな症状で困っているのか予想しやすくなります。症状を表す主な単語を知っておきましょう。

・下痢
Diarrhea .(ダイアリア)

・たん
Phlegm.(フェレム)/ mucus from the throat(ミューカス フロム ザ スロート)

・咳
Cough.(コフ)/ feeling vomit (フィーリング ボーミット)/ feel puking(フィール ピューキング)

・吐き気
Nausea.(ナージャ)

・頭痛
Headache.(へディック)

症状の単語が聞き取れたら、その単語を以下の文に入れて尋ねて、相手の症状を確認するようにしましょう。

・あなたは_ですか?
Are you_?(アー ユー_?)

・_がしますか?
Do you feel_?(ドゥ ユー フィール_?)
もしくはDo you have_?(ドゥ ユー ハブ_?)

薬の説明

処方した薬について伝えるようにしましょう。薬の内容を伝える英文を覚えておいて、渡すときに一言伝えることができると便利です。

・風邪の薬です
This medicine is for colds.(ディス メディスン イズ フォー コールズ)

・うがい薬です
This is a gargle syrup.(ディス イズ ア ガーゴォル シロップ)

・抗生物質です
This is an antibiotic.(ディス イズ アン アンティバイアティック)

・かゆみを止めます
It stops itching.(イッツ ストップス イチン)

・咳を止めます
It stops coughing.(イッツ ストップス コフィン)

・下痢を止めます
It stops diarrhea.(イッツ ストップス ダイアリア)

・吐き気を抑えます
It makes feeling vomit weak.(イット メイクス フィーリング ボーミット ウィーク)

副作用がある薬を処方する際には、副作用についても伝えるように準備しておきましょう。

・この薬には副作用があります
The drug has a side effects.(ザ ドラッグ ハズ ア サイド エフェクト)

・副作用として眠くなることがありますので、服用後は運転を控えてください
This medication may make you sleepy, So please don’t drive after taking it.
(ディス メディスン メイ メイク ユー スリーピー、ソゥ プリーズ ドント ドライブ アフター テイキン イット)

・頭痛があるかもしれません
You may get a headache.(ユー メイ ゲット ア へディック)

・吐き気が出ることがあります
You may have feeling vomit/puking. (ユー メイ ハブ フィーリング ボーミット/ピューキング)

・眠くなる
Sleepy.(スリーピー)

・うとうとする
Drowsy.(ドロージー)

・めまい
Dizzy.(ディジィ)

用法・用量・タイミング

その薬の用法・容量・服用するタイミングもしっかりと伝えるようにしましょう。

・1日1回1錠飲んでください
Take one pill once a day.(テイク ワン ピル ワンスア デイ)

・1日3回、1錠を食後に服用してください
Take one pill three times a day after meals.(テイク ワン ピル スリータイムス ア デイ アフター ミールズ)

頻度や容量、タイミングに関係する英単語も紹介していきます。ベースとなる英文から入れ替えたり、付け加えたりして、用法・容量・タイミングがしっかりと伝わるようにしましょう。

■頻度

・1日1回
Once a day.(ワンス ア デイ)

・1日2回
Twice a day.(トゥワイス ア デイ)

・1日3回
Three times a day.(スリータイムス ア デイ)

■容量

・1錠
One pill.(ワン ピル)

・2錠
Two pills(トゥー ピルズ)

・3錠
Three pills.(スリー ピルズ)

・1カプセル
One capsule.(ワンキャプセル)

・1包
One pack.(ワンパック)

■タイミング

・朝食前/後
before/after breakfast.(ビフォア/アフター ブレックファスト)

・昼食前/後
before/after lunch.(ビフォア/アフター ランチ)

・夕食前/後
before/after dinner.(ビフォア/アフター ディナー)

・食前
Before meals.(ビフォー ミールズ)

・食後
After meals.(アフター ミールズ)

・食直前
Right before meals.(ライト ビフォー ミールズ)

・食直後
Right after meals.(ライト アフター ミールズ)

その他使える言葉

・お名前が呼ばれるまで、お待ちください
Please wait here until your name is called.(プリーズ ウェイト ヒア アンテル ユア ネーム イズ コールド)

・ご質問があれば、遠慮なくおたずねください
If you have any questions, please let us know.(イフ ユー ハブ エニー クエスッチョンズ、プリーズ レット アス ノウ)

・室温保存してください
Keep at room temperature.(キープ アッツ ルーム テンプチャー)

・冷蔵庫の中で保存してください
Keep/Store in a frige(キープ/ストア イン ナ フリッジ)

 

英語以外にも対応できた方が良い

日本に来る外国人は、全員が英語を話せるというわけではありません。2019年に日本を訪れた外国人観光客の国別ランキングでは、上位から中国・韓国・台湾・香港・アメリカ・タイとなっています。

日本に来るのは、中国や韓国など英語圏でない外国人のほうが圧倒的に多いので、英語以外への対応も考えておくことは大切です。とはいえ、薬剤師が英語だけでなく、中国語や韓国語などの服薬指導の会話例を覚えるというのは、あまり現実的ではありません。

そこで役立つのが、通訳アプリの「クラウド通訳」です。クラウド通訳は、英語・中国語・韓国語・タイ語・ポルトガル語の5ヵ国語に対応しているので、ほとんどの外国人とコミュニケーションを取ることができます。

料金プランも、20分プラン・60分プラン・使い放題プランとあるので、ニーズに合ったプランを選ぶことも可能です。

多言語対応を考えているなら、クラウド通訳の導入を検討してみてください。1ヵ月の無料体験もあるので、まずは体験してみて本格的に導入するか決めても良いでしょう。
https://optage.co.jp/co-creation/crowdtsuyaku/index.html

まとめ

薬局に来た外国人に服薬指導をする際に使える英会話例を紹介しました。英会話例を覚えておくと、外国人が来たときにも積極的に応対できるようになりますので、こちらで紹介した服薬指導の例文を覚えるようにしてみてください。また、多言語対応を考えているなら、クラウド通訳の導入を検討してはいかがでしょうか。

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(上記掲載の内容は、掲載日時点のものです。あらかじめご了承ください。)