増加する在日外国人が抱える日本語の問題

在日外国人が多くいる地域でお店を経営していると、在日外国人への対応に困ることも少なくありません。特に薬局などでは、在日外国人に薬の効能や成分について説明するのが難しいと感じることもあるでしょう。そこで今回は、増加する在日外国人への接客の負担を軽減するためにできることをご紹介していきます。

在日外国人が増加している現状

法務省の調べ[1]では、1996年~2016年の20年間で在日外国人の人数は100万人以上増加していることが明らかになっています。

現在の7つある在留資格の中では、技能実習や留学などの資格で在留する外国人が増加傾向にあります。

2019年4月からは、新たな在留資格「特定技能」を有する外国人の受け入れも始まり、向こう5年間で約34万人の受け入れが予想されています。こうした現状を考えると、今後も在日外国人の総数は増えていくことでしょう。

在日外国人が日本で、生活や労働をしていくうえでは、日本語の習得が必須になります。しかし、長年日本にいても日本語の話せない外国人は少なくありません。

文化庁が実施した在日外国人を対象とした日本語能力の調査[2]では、日本語で自分が話したいことを「十分に話せる」と回答した人は全体の17.4%しかいないということが分かっています。

2年以上日本にいる在日外国人に限ると、45%の方が「十分に話せる」と回答していますが、逆にいえば、半数以上の方が2年以上いても十分には話せないということです。

日本語が話せない在日外国人は、生活のさまざまな場面で困ったり、嫌な思いをしたりすることがあります。

在日外国人が日本語が使えなくて困る代表的な場面

「自分が話したいことを十分に話せなくて困る」と在日外国人が感じる代表的な場面には、次のようなものがあります。

手続き

在日外国人が日本で生活していくためには、さまざまな手続きをする必要があります。役所では、国民健康保険・国民年金もしくは厚生年金・転校・運転免許証などの手続きが必要です。

役所での手続き以外にも、電気・水道・ガスの手続きがありますし、銀行の口座を開設する際にも手続きが必要になります。

こうした手続きをする際には、書類を読んで内容を理解する必要がありますが、それは在日外国人にとって簡単なことではありません。

日本語を話すことができる在日外国人であっても、日本語を読んだり書いたりすることは苦手ということがほとんどでしょう。

役所や公共機関での手続きをしないと、必要なサービスを受けることができないので、日本語が十分に使えない在日外国人の多くは困っています。

日本語で読み書きができないと、就職活動も難しくなります。日本で就職活動をするためには、まず履歴書を用意しなければなりませんが、在日外国人によっては履歴書の書き方から勉強しなければなりません。

日本式の履歴書の書き方や必要書類を作成するのも、日本語の読み書きがスムーズにできていないと大変な作業となります。

仕事

日本では、社員のすべてが英語で意思疎通を取ることができる会社というのは、ほぼありません。

そのため、在日外国人が日本の会社で働こうと考える場合、十分なコミュニケーションが取れるほどの日本語能力が求められます。

当然ながら、日本語で上司や同僚とコミュニケーションが取れないと、同僚と協力して仕事を円滑に進めていくことが難しいでしょう。

英語が話せる社員がいれば、その社員に通訳してもらうことができるかもしれませんが、そうすると、英語が話せる社員に余計な業務が増えることになってしまいます。

また、会社内のルールが書かれた張り紙を読めなかったり、意味が理解できなかったりすると、そのルールを悪気なく無視してしまうこともあるでしょう。

会社内でコミュニケーションが取れていない段階では、顧客対応も任せてもらえません。やる気があるとしても、日本語ができないうちは、限られた仕事しか任せてもらえないこともあります。

病院

文化庁が実施した在日外国人を対象とした日本語能力の調査で、日本語が十分にできなくて困った場面として1番多く挙げられたのが「病院」でした。

日常会話がある程度できるようになっていたとしても、病院では症状や治療内容など、普段使わない言葉を使うことになります。

自分の症状を医師に伝えたいと思っても、適切な日本語を使えていないと、症状を正確に伝えることはできず、もどかしく思うことでしょう。

また、医師から治療内容を説明されたときも、どんな診断だったのか、どんな治療方針なのか理解できずにいると、不安に感じるものです。

病院で自分の症状を明確に伝えられない、医師からの診断を十分に理解できないとなるという状況は、在日外国人にとって大きなストレスになります

 

通訳サービスなら言語の問題もスマートに解決可能

在日外国人が多く住んでいるエリアに店舗を構えている経営者の多くは、お店に来る在日外国人へのサービスの向上について考えているのではないでしょうか。

ここでは、言語問題を解決する方法として、どんなサービスがあるのかご紹介していきます。

スマートフォンで手軽に通訳

日本語が話せない在日外国人がお店によく来ることがあり、コミュニケーションが取れなくて困ったという経験が何度かある場合は、通訳サービスの利用を検討してみてください。

最近では、オンラインを利用したサービスが増えていますので、お店に来る在日外国人の国籍や頻度に合わせてサービスを選ぶと良いでしょう。

シンプルで使いやすい「クラウド通訳」

どの通訳サービスにしようかと悩んでいるのであれば、弊社の「クラウド通訳」におまかせください。

「クラウド通訳」は、スマートフォンやタブレットで「通訳さん」をすぐに呼び出すことができるオンラインの通訳サービスです。

英語はもちろんのこと、中国語・韓国語・タイ語・ポルトガル語の5カ国語に対応しています。

「クラウド通訳」では、「通訳さん」が外国人との会話をサポートしてくれるので、機械による通訳と違い、さまざまなケースに柔軟に対応が可能です。

人間によるリアルタイムな通訳だからこそ、相手の言葉の意味をヒアリングし、状況を踏まえた上での通訳ができます。また、お店の人の伝えたい言葉を、相手がはっきり理解できる形で伝えることもできるのです。

「クラウド通訳」はシンプルな料金プランで、通信機器のレンタルなど、サポート内容も充実しているので、お店に導入しやすい翻訳サービスです。

お店の中でも、在日外国人がよく訪れる薬局などは、「クラウド通訳」を導入する価値感じていただけるのではないでしょうか。

というのも、薬の成分や効能などを説明するのには、高度な言語能力が求められるからです。

ただ、英語が話せる、中国語が話せるスタッフを雇っただけでは、薬局に来る外国人相手に通訳をすることは簡単ではありません。

その点、「クラウド通訳」を利用すれば、プロの「通訳さん」が、薬の成分や効能などの説明が求められたときでも、対応することができます。

コスト面でも、外国語を話せるスタッフを別枠で雇うよりも、「クラウド通訳」を利用したほうが、低コストで抑えることができるでしょう。

在日外国人がよく利用する薬局などの経営をされている方で、外国人の対応に難しさを感じているのであれば、ぜひ弊社の「クラウド通訳」にご相談ください。

まとめ

在日外国人の数は増加傾向にあり、今後もこの傾向は続いていくことが予想されています。在日外国人が多く住んでいるエリアでお店の経営をしていると、外国人と接する機会は今後も増えていくことでしょう。

もし、外国人とのコミュニケーションで難しさを感じる場合は、通訳サービスのご利用を検討されてはいかがでしょうか。

▼参考

1. 高度外国人材の受入れ・就労状況https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo2018/koyou/dai2/siryou4.pdf

2.文化庁 日本語に対する在住外国人の意識に関する実態調査 [2.日本語の能力~聞く,話す,読む,書く力~(本人による評価)](2)話す力https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/nihongokyoiku_jittai/zaiju_gaikokujin.html

(上記掲載の内容は、掲載日時点のものです。あらかじめご了承ください。)